辻説法   世直し新聞

日々移り変わる現代に於いて、進みべき道を模索し提言申し上げます

マイクタイソン 告白を読む

分厚い本で値段も、2800円
大人買いしたマイクタイソン著 告白を読了しました、「木村正彦はなぜ、力道山を殺さなかったのか」以来、久々に教訓溢れるノンフェクションでした。内容については細かく触れるとネタバレになってしまいますので、細部の情報は是非、読んでくださいということで、自分が最も感銘した点を上げて行きたいと思います。
本日はラストに書かれているジョー小泉の後書きから、世界王座を史上最年少で勝ち取り、世界一の名誉と財産を手に入れたタイソンが、その後、セックスと酒とドラックの依存症になり最低の境遇に落ちた最大の原因は、世間で言われているドンキングによる搾取ではなく、その最大の原因は師匠、カスダマトにあると言及した点です。
カスダマトは「ベストキッド」の宮城ではなく
ボクシングさえ強ければ全てが手に入る、いや、手に入れていいと刷り込んだ張本人であると結論づけています、若きタイソンの類まれな才能を見抜き、どうしたら世界を取れるかを徹底的に追求した功績は疑う余地のないものですが、そこに勝てば何をしてもいいという誤った価値観を植え付けてしまったことは、タイソンの人生に大きな影響を与えてしまいました。世に3年かけても師を探せとはまさに、このような事を言うのでしょう
続く