辻説法   世直し新聞

日々移り変わる現代に於いて、進みべき道を模索し提言申し上げます

騒音おばさんとの戦い

そうゆうわけで、騒音おばさん、Tさん部屋に通う日が続いた
なかなか、ドアが開かない、何度、通っても逢ってはくれなかった。
「俺は何やってんだ」
数年前まで若い女に所に通って、大歓迎されていたのに、
今ではこんな、わけの分からない婆の所に何で通わなければ、ならないんだ
何度、押しても応答はない
チャイムを鳴らしながら、考えた。
「このばあちゃんは何が楽しくて生きているんだろう」
引きこもりみたいな生活、趣味も楽しみも、ないのだろうか。
人とも逢わず、死ぬまで部屋で隣のうちの壁を叩き続ける
そんな、人生に何の意味があるというんだ。
きっと、この団地に越して来たときは、若夫婦で小さな子供もいて
夢も希望もあったんだろうな
何度かの、訪問でやっとドアが開いた
「おばあちゃん、隣に迷惑かけないでよ」
「迷惑かけられているのは内ですよ、あなたは何をおっしゃてるの」
どんな気狂いばばあが、出てくるかと、思ったら品のよい、おばあさまが現れた。
「はぁ、どんな迷惑ですか」
「隣のうちは、犬や猫をたくさん飼っているのよ、その匂いの臭いことと言ったらあなた、とんでもないことよ」
どうやらこのおばあちゃんは痴呆症になっているらしい、言ってることが支離滅裂だ
「そんな、事実はありませんよ、それより、このまま、こんなことを続けると、おばあちゃんここにいられなくなるよ」
押し問答が続けていると、突然、ばばあが、切れやがった。
「あなたはここにいないから、何もわからないのよ、それなら一晩泊まって鳴き声を聞きなさい」興奮の余り震えながら怒っている、相手がヤクザやチンピラなら目にもの見せてやるのだが、こんなばばあじゃどうにもならない、俺は取り敢えず話を遮って一旦退避し、菓子折を買って再び訪問した、お菓子を渡すと急に態度を変えるばばあ、部屋にあげてお茶まで出てきた、それから説得すること二時間、最終的には二度と隣のドアは叩かないと約束させ、念書も取った、一件落着かと思いきや、その後も問題は続いた